【野球肘について】 明石大久保駅 肩こり・腰痛・頭痛・足のしびれ・交通事故 治療についてお悩みの方は明石大久保駅前こころ整骨院まで
2021年06月14日
こんにちは!明石大久保駅前こころ整骨院の松尾です!
今回は野球肘について、特に成長期に多い子供の野球肘の観点からお話させて頂きます!
【野球肘の特徴】
成長期でも大人でも共通していることは、繰り返しボールを投げることによる痛みで、骨折などのように急に起こる痛みではありません。その為、症状が軽症の間に治療することで良好な経過を辿ることが出来ますが、我慢してしまうと手術にまで至ることもあります。
成長期の野球肘は大きく、
・内側型野球肘
・外側型野球肘
・後方型野球肘
の3種類に分類できます。
【内側型野球肘】
多くの野球肘がこの内側型になり、傷病名として
・上腕骨内側上顆骨軟骨障害
・上腕骨内側上顆裂離骨折
・上腕骨内側上顆骨端線障害
があります。
成人の野球肘も内側型が多いのですが、成人の内側型は
・尺骨内側側副靭帯損傷 ←大谷翔平選手も行ったトミージョン手術の対象となる疾患
・筋腱障害(円回内筋、浅指屈筋など)
・尺骨神経障害
と、同じ付近の痛みでも原因がいろいろと異なるため、ご自身で原因を探る際は注意が必要となります。
【外側/後方型野球肘】
内側型ほど多くはないですが、成長期特有の痛みと言えば外側型になります。
外側型は上腕骨離断性骨軟骨炎と言われ、最も重症になる疾患の一つです。
初期で発見されれば投球禁止で症状が緩和され手術をしなくても済む場合が多いですが、末期になると手術が必要となり、手術をしても肘に動作制限が残ることが多いです。
10歳前後でなることが多く、15歳ごろになると”関節ねずみ”と呼ばれる軟骨が剥がれ関節内で遊離体となり、投球動作時に引っ掛かりを感じるような症状が出てきます。
後方型では肘頭と呼ばれる部位の疲労骨折が起こることがあります。
肘頭疲労骨折は成長期以降の中学~高校のあたりで起こりやすいです。
【野球肘が起こる原因】
野球肘が起こる原因は練習量の影響は勿論ありますが、同じチームで同じ練習量でも野球肘になる子もいればならない子もいます。その差はどこにあるのか…
それはフォームや各関節の柔軟性にも由来します。
特に成長期は体幹を含めた筋力が全体的に不足していることが多いです。その為、正しいフォームのあり方を指導してもそれを行い続ける再現性の高さを持っていることは少ない為、試合中など疲労が出てきた場合は上肢の筋力頼りな投げ方になってしまいがちです。
その際に下半身も含めた柔軟性があることで、肩や肘にかかる負担は軽減されるのですが、柔軟性の少ない選手は負担がどうしても大きくなってしまうのです。
そのため、野球肘は練習量だけ気を付ければ予防できるわけではなく、日頃からのストレッチも含めたケアが大切になります。
ケアに関しても肩肘まわりだけでなく、股関節などの体幹・下肢の柔軟性の確認も必要となります。
当院では、来院された時の施術のみならず、自宅や練習後のセルフケアなどもお伝えしておりますので、野球肘でお困りの場合はお気軽にご連絡ください!